ソラコムは創業以来このビジョンを掲げ、IoTをはじめとする「テクノロジーの民主化」を使命としています。
ソラコムの「ソラ」は宇宙の宙、「コム」はCommunicationのコムに由来しています。地球上のヒトやモノのみならず、宇宙全体をつなげていく、という情熱を込めています。
すべてのヒトとモノが共鳴する社会に向けてモバイルとクラウドのテクノロジーイノベーションで世の中に非連続な革新を起こし、世界をよりよい場所にするよう努めています。
ソラコムのタグラインは、「お客様がアイデアを実装していく際、手間やコストやリソースのかかる通信などの共通基盤となるインフラストラクチャー部分は、ソラコムがオープンでフェアなプラットフォームとして提供しますので、ぜひお使いください」という意味を込めています。
ソラコムのロゴには、北斗七星にSORACOMのSの字を重ね、どこまでも広がる宇宙を見守るプラットフォーマーとしての位置づけを表し、SORACOMを通じてつながった様々なモノを星に見立てています。お客様やパートナー様に、「無数の星を宇宙に浮かべ、思い思いの星座を描いていただく」という意味を込めています。
ソラコムでは、どのような考え方で物事を進め、どのように行動すべきか、基盤となる考え方があります。この考え方をリーダーシップ・ステートメントと呼んでおり、15のステートメントから構成されます。「どういう働き方をすべきか」「理想的なリーダーシップとは何か」の行動指針にあたり、ソラコムではとても大切にしています。
ソラコムのメンバーは、全員がリーダーであり、下記のリーダーシップ・ステートメントを高いレベルで実践していきます。常に周りからフィードバックをもらって改善し、自らリーダーシップを発揮することで、チームとともに事業を成長させていき、次のリーダーを育てます。また、このリーダーシップの中身自体も、チームで定期的に話し合い、洗練していきます。
IoT(Internet of Things, モノのインターネット)は、ビジネスを進化させ、大きく躍進させるチャンスをもたらします。しかし、実際にIoTに取り組むと「どうやってモノをネットワークにつなぐのか」「どうすればデータを安全に守れるのか」といった課題に当たります。
2015年、ソラコムはこの課題を解決するために、SORACOM Air(ソラコムエアー)という携帯電話通信網を用いたIoT向けの無線通信回線サービスを提供開始しました。IoT向けというアイディアを軸に、安全かつスピーディに活用を始めることができる、IoTプラットフォームSORACOMを提供しています。
2007年後半から始まったクラウドの潮流は、初期投資が必要だったサーバーやストレージといったITインフラを、プラットフォームとして提供することで利用の障壁を下げ、誰もが利用できるフェアな環境を生み出しました。クラウドは、オンライン動画配信サービスや、シェアリングエコノミーなどの新たなビジネスモデルが世界中に拡がる原動力となったと言われています。
ソラコムの創業者はクラウドが提起したプラットフォームの考え方に大いに共感し、IoT活用の際に必要となる機能を、誰もが「簡単に」「少ない初期コストで」「必要な時に」利用できるプラットフォームを実現すべく、ソラコムを立ち上げました。
専門知識の必要な通信を使いやすく提供することで、大企業からスタートアップ、さらには個人も、IoTを活用したアイディアやビジネスを始められるようになります。ソラコムは、このような取り組みを「テクノロジーの民主化」と呼び、推進しています。
ソラコムでは、お客様の声に耳を傾けながら、プラットフォームを進化させています。例えば、日本発のサービスをグローバル展開したいというご要望に応え、1枚のSIMでグローバルにつながるデータ通信プランを提供開始しました。また、「セキュリティを強化したい」「大量のデバイスの管理をしたい」等のご要望に対しても、サービスを拡充して応えています。
SORACOMプラットフォームでは、サービス開始後4年間で100回以上の新サービス・機能追加が実施されました。お客様は、専門家や先駆者のノウハウが反映された最新のサービス・機能を常に利用することができます。
また、IoT活用の取り組みが拡がる中で、通信モジュールやセンサーなどのハードウェア面にも難しさがあることがわかり、簡単にIoT装置を作ることができるハードウェアの提供も始めました。SORACOMプラットフォームは、IoTの通信を軸に、IoTを活用したイノベーションを加速させるプラットフォームへと成長を続けています。
2015年3月 | 創業、創業資金として約7億円を調達 |
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2015年9月 | IoTプラットフォーム SORACOMを提供開始 |
2016年3〜6月 | 複数のベンチャーキャピタルから約30億円を調達 |
2016年5月 | 省電力無線通信規格 LoRaWANへの対応を開始 |
2016年11月 | 北米でのサービス提供を開始 |
2017年2月 | ヨーロッパでのサービス提供を開始 |
2017年7月 | 省電力無線通信規格 Sigfoxへの対応を開始 |
2017年8月 | M&AによりKDDIグループに参画(連結子会社化) |
2017年10月 | 機器への組み込みが可能なチップ型SIM(Embedded SIM, eSIM)を提供開始 |
2018年5月 | 国内向けセルラー通信でKDDI回線を提供開始 |
2018年7月 | 国内初のセルラー通信内蔵 SORACOM LTE-M Buttonシリーズを発売開始 |
2018年7月 | セルラーLPWA LTE-Mへの対応を開始 |
2019年3月 | IoTサブスクリプション・マーケットプレイス IoT SELECTION connected with SORACOMを開設 |
2019年7月 | エッジ処理AIカメラ S+ Camera Basicを開発 |
2020年2月 | 海外旅行者向け eSIMデータ通信サービス SORACOM Mobileを提供開始 |
2015年 | 日経BP社 ITpro EXPO AWARD 2015大賞を受賞 |
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2016年 | TechCrunch Tokyo CTO・オブ・ザ・イヤー2015 を受賞 |
2017年 | Forbes JAPAN「日本の起業家ランキング2017」2位を受賞 |
2018年 | 日経優秀製品・サービス賞2017 日経産業新聞賞最優秀賞を受賞 |
2018年 | 第4回ベンチャー大賞 大企業等連携賞(経済産業大臣賞)を受賞 |
2020年 | 第8回技術経営イノベーション大賞(総務大臣賞)を受賞 |