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GOVERNANCE

ガバナンス(Governance)

ソラコムの取り組み

ソラコムは、ESGにおける「G」、すなわちガバナンス(Governance)を経営の要と位置付けています。これは、企業が公正で透明性のある経営を行うための体制と仕組み全般を指します。私たちは、株主をはじめとする多様なステークホルダーの信頼に応え、持続的な企業価値の増大を目指し、強固なガバナンス体制の構築に尽力しています。

コーポレート・ガバナンス体制

当社グループは、「世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会へ」を創業以来ビジョンとして掲げ、社会に貢献する企業となることを目指しております。このビジョンを実現するためには、持続的な成長と中長期的な企業価値向上が必要不可欠であり、お客さま、株主さま、取引先さま、従業員、地域社会等、当社を取り巻く全てのステークホルダーとの対話、共創を通じて社会的課題に積極的に取り組むことで、「世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会」の実現に貢献していきたいと考えています。コーポレート・ガバナンスの強化は、持続的な成長と中長期的な企業価値向上のための重要な課題であると認識しており、経営の透明性、効率性、健全性を確保・強化させていく必要があると認識しております。具体的には、法令等の遵守、適時適切な情報開示、迅速な意思決定及び業務執行を可能とする経営体制の強化に加え、経営監視体制の充実を図っております。また、取締役及び全従業員が法令・定款を遵守し、健全な社会規範のもとにその職務を遂行し、企業活動を行うことにより、子会社等を含むグループ全体でのコーポレート・ガバナンスの強化を進め、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を実現していきます。
詳細はコーポレート・ガバナンスをご参照ください。

現在の体制は、取締役6名中3名を社外取締役とし、経営の合理化・効率化、法令遵守、少数株主の保護、取締役会での議論の活性化、社内重要会議の充実、監査等委員会・内部監査・会計監査人の連携確保を実現しています。

主要機関の概要

取締役会

取締役3名(監査等委員を除く)と監査等委員3名で構成され、毎月の定時取締役会に加え、必要に応じて臨時取締役会を開催します 。経営上の重要事項を決定し、各取締役及び執行役員の業務執行を監督します。

監査等委員会

3名の社外取締役で構成され、毎月開催されます 。取締役会での議決権を持ち、取締役の業務執行に関する意思決定の適合性・妥当性、内部統制システムの構築・運営、会計監査人の監査方法及び結果について監査を行います。

指名報酬委員会

独立社外取締役を委員長としており、取締役等の選解任や報酬に関する事項について審議・決定を行い、客観性・透明性・公正性を確保しています。

会計監査人

有限責任 あずさ監査法人と監査契約を締結し、適時適切な監査が実施されています。

情報セキュリティ委員会

基本的に隔週で委員会を開催し、インシデントの対応状況の報告・モニタリングや社内教育を実施します。ISMSの有効性と適切性のレビュー、およびISMSマニュアルに関する事項の審議を行います。

リスクマネジメント・コンプライアンス委員会

年4回、非同期・同期を組み合わせた形で委員会を開催します。各部門責任者または相当する者によるリスクの討議や全社向けリスクアンケートを実施し、事業・オペレーションに関するリスクの特定・評価・対策を担います。

取締役会および取締役

取締役会では、法令・定款に定める重要事項の決議に加え、中期経営戦略・年度計画の進捗レビューおよびリスク管理に関する実効的な審議を行います。社内取締役は各事業領域の説明責任を果たし、社外取締役は独立した視点から監督・助言を行います。

取締役会の主な審議テーマ
  • テーマ

    内容

  • 中長期戦略

    グローバル展開・プラットフォーム戦略・新規事業

  • 全社計画・進捗

    年度計画、四半期業績、KPI達成状況

  • 個別案件

    投資・提携・M&A・重要な製品ローンチ

  • ガバナンス・コンプライアンス

    リスク管理、法令遵守、内部統制

  • サステナビリティ

    ESG課題・環境・人的資本

取締役の構成に関する考え方

ソラコムは、以下の観点からバランスの取れた取締役会の構成を目指します。

  • 多様性

    性別・国籍・バックグラウンドの多様性を重視

  • 専門性

    テクノロジー・ファイナンス・グローバルビジネス・法務・ESGなど各領域の知見

  • 独立性

    社外取締役による独立した監督機能の確保

  • スタートアップ経験

    高速な意思決定と成長フェーズに適した経営判断力

監査等委員会および監査等委員

監査等委員会は、監査等委員である取締役(社外取締役が過半数)で構成され、取締役の職務執行の監査および監督を担います。監査等委員は取締役会における議決権を有しており、取締役会を通じた実効性の高い経営監督を実現しています。

開催実績(2026年度3月期)

監査等委員会は13回開催され、全構成員の出席率は100%でした。

監査等委員会の主な活動
  • ・

    取締役会への出席と議決権行使、および必要な意見表明

  • ・

    稟議書・重要会議の資料および議事録の閲覧

  • ・

    国内外のグループ会社を含む業務監査の実施

  • ・

    会計監査人との定期的な連携・情報交換(四半期ごとに監査結果の報告を受け協議)

  • ・

    内部監査部門との連携(リスクベースの内部監査の計画・結果の共有)

  • ・

    代表取締役との定期的な意見交換

独立性の確保

監査等委員である取締役の選任は株主総会の決議によるものとし、業務執行取締役とは独立した立場で職務を遂行します。監査等委員会の職務遂行のため、補助スタッフの確保および必要な情報収集手段を整備しています。また、監査等委員は取締役の指揮命令を受けず、その独立性を制度的に保障しています。

会計監査人の評価・選定

監査等委員会は、会計監査人の監査計画・監査体制・独立性・品質管理体制・専門性を毎年評価しています。評価結果に基づき、会計監査人の再任・選定について取締役会に意見を述べます。

コーポレートムービー

内部監査

ソラコムの内部監査は、代表取締役社長により指名された内部監査担当者が実施しています。「内部監査規程」に基づき、会社の業務運営が法令・定款・社内規程に準拠して正確に処理され、経営目的達成のために合理的かつ効果的に運営されているかを確認します。

現在の体制

現時点では専任の内部監査担当者を置かず、代表取締役社長が指名した3名(Business Development 1名・Engineering 1名・HQ Admin 1名)が内部監査を実施しています。各担当者は自己の所属部門以外を担当し、自己監査とならないよう配慮しています。

主な活動内容
  • ・

    年1回、子会社を含むグループ全部門を対象に内部監査を実施

  • ・

    各部門の内部監査結果は代表取締役社長に報告し、被監査部門への改善指示・フォローアップを実施

  • ・

    内部監査の実施状況および結果は取締役会・監査等委員会に報告

  • ・

    監査等委員会および会計監査人と定期的な意見交換を実施し、監査情報の共有化を図る

三様監査の連携
  • 連携先

    連携内容・頻度

  • 監査等委員会

    監査計画・監査結果の共有、随時の情報交換および三者間ミーティングを実施

  • 会計監査人(あずさ監査法人)

    定期的な意見交換・情報共有。三様監査の報告会(四半期ごと)

取締役の多様性・専門性

ソラコムのグローバルなIoTプラットフォーム事業の持続的成長を実現する観点から、取締役会全体として必要なスキル・知見を網羅するため、以下の8つのスキル領域を定義しています。

社内取締役

独立
社外
取締役

監査等
委員

役員氏名

玉川 憲

安川 健太

野口 一宙

入山 章栄

伊佐山 元

髙岡 美緒

企業経営

○

○

○

○

○

○

営業・
マーケティング

○

○

○

○



グローバル

○

○


○

○

○

AI・ テクノロジー

○

○

○


○


人材開発

○

○


○



財務・会計

○




○

○

法務・リスクマネジメント

○



○

○


※水平方向にスクロールできます。

取締役会の構成

2026年7月29日現在

  • 取締役(監査等委員を除く)

    3名

  • 監査等委員である取締役

    3名

    うち独立社外取締役3名

  • 女性役員比率

    16.7%

    6名中1名

取締役の報酬

基本方針

当社は、持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するため、取締役の報酬を以下の基本方針に基づき決定しています。

  • ・

    企業価値向上へのインセンティブを付与し、株主価値との連動を高める報酬体系を構築する。

  • ・

    報酬の決定プロセスにおける透明性・客観性・公正性を確保する。

  • ・

    監査等委員である取締役については、独立性を確保するため、業績連動要素を含まない固定報酬とする。

  • ・

    中長期的な企業価値向上への貢献意欲を高めるため、株式報酬(新株予約権)を活用する。

報酬の構成

取締役(監査等委員を除く)の報酬は、以下の要素で構成されています。

  • 基本報酬(固定)

    職位・役割・貢献度に応じて設定される固定額

  • 業績連動型賞与(変動)

    各年度の当社のグループの業績・KPIの達成度に連動して決定

  • 株式報酬(非金銭)

    中長期インセンティブとして付与する新株予約権(業績・株価条件付き)

監査等委員である取締役については、その独立性を確保する観点から、業績連動要素を含まない基本報酬のみで構成しています。
社外取締役についても同様に、監督機能の独立性を確保するため、定額の基本報酬のみを支給しています。

株式報酬(新株予約権)の設計

当社は、取締役の中長期的な業績向上と株主価値との連動を強化するため、業績条件および株価条件を付した新株予約権を導入しています。
業績条件・株価条件の達成度合いに応じた行使可能割合の組み合わせにより、経営陣の業績達成意欲と株主利益の一致を図っています。

報酬決定プロセスの透明性確保

当社は2023年3月期より、取締役会の諮問機関として「指名報酬委員会」を設置しています。

  • 構成

    代表取締役社長1名、社外取締役(監査等委員)2名(委員長は独立社外取締役)

  • 役割

    取締役の個人別報酬の決定方針・算定方法・報酬内容を審議のうえ、取締役会に答申

  • 開催実績

    第13期は2回開催(全委員出席)

指名報酬委員会の答申を受け、取締役会において個人別の報酬等の内容を最終的に決定しています。このプロセスにより、報酬決定の公正性・透明性・客観性を担保しています。

株主との対話

情報開示の基本方針

当社は、「世界中のヒトとモノをつなげ共鳴する社会へ」というビジョンの実現に向け、株主さまおよび投資家の皆さまとの建設的な対話を通じた相互理解の深化と、中長期的な信頼関係の構築を重要な経営課題と位置付けています。
コーポレートガバナンス・コードの趣旨に則り、株主さまとの積極的かつ充実した対話を促進することで、当社の経営戦略・事業進捗・財務状況に対するご理解をいただくとともに、株主さまからのご意見・ご要望を経営に適切に反映する体制を整備しています。

IR活動の体制(IR担当の機能・スモールミーティングの実施等)

株主・投資家との対話は、代表取締役CEO・取締役CFOを中心に、IR担当部門が組織的に取り組んでいます。取締役会においても、株主・投資家との対話状況および市場の意見・関心事項を定期的に共有・報告し、経営への反映を図っています。

投資家とのコミュニケーション

以下の IR 活動を通じて、投資家との継続的な対話を実施しています。

  • ・

    四半期決算説明会(QA付き・ウェブ配信)

  • ・

    スモールミーティング(機関投資家/バイサイド・セルサイド)

  • ・

    国内・海外機関投資家との個別対話

  • ・

    個人投資家向け説明会・IRイベント(外部主催含む)

株主意見の経営への反映

当社は、株主・投資家との対話を通じて把握した意見・質問・懸念事項を取締役会に報告し、経営戦略の立案・改善や情報開示の充実に反映する仕組みを整えています。
具体的には以下のプロセスで運用しています。

  • ・

    IR面談・説明会等で収集した主要な意見・質問を定期的に取締役会に共有

  • ・

    株主総会における質問・意見を集約し、経営課題として検討

  • ・

    中期経営計画・開示内容の改善に株主視点を反映

フェア・ディスクロージャーへの取り組み

当社は、金融商品取引法に基づくフェア・ディスクロージャー・ルール(公正な情報開示規制)を遵守し、特定の投資家に未公開の重要情報を提供することなく、全ての投資家に対して公平かつ同時に情報を提供することを徹底しています。

決算説明会の迅速な開催

決算発表後速やかに決算説明会を開催し、説明会資料・質疑応答内容を当社ウェブサイトへ掲載します。また、説明会の模様はライブ配信・オンデマンド配信にて公開し、機関投資家のみならず個人投資家を含む全ての投資家が同一内容にアクセスできる環境を整備します。

沈黙期間(クワイエット・ピリオド)の設定

決算情報の漏洩防止を徹底するため、各決算発表予定日前の一定期間(目安として2週間)を「沈黙期間(クワイエット・ピリオド)」として設定します。この期間中は、決算に関するコメントや質問への回答を控え、フェアな情報開示環境を維持します。ただし、業績予想の大幅な修正が見込まれる場合には、沈黙期間中であっても速やかに適時開示を行います。

適時開示体制

東京証券取引所の適時開示規則に基づき、投資判断に重要な影響を与える情報(業績の大幅な変更・重要な契約・組織変更等)については、事実が確定次第、速やかに開示します。適時開示情報はTDnet(東証適時開示情報閲覧サービス)への掲載と同時に、当社ウェブサイトにも掲載します。

インサイダー取引防止

「インサイダー取引防止に関する規程」を定め、役職員による未公表重要事実の管理を徹底します。IR面談等においても、未公表の重要事実の伝達が行われないよう、参加者へのトレーニング実施および面談内容の事前確認体制を整備しています。

情報セキュリティへの取り組み

当社は、電気通信サービスを安全かつ安定して提供する企業として、お客さまの情報資産ならびに当社の機密情報を厳密に取り扱うとともに、サイバー攻撃による情報漏えいリスクなどに対して、常に適切な防御措置を講じることにより、お客さまならびに関係者の信頼獲得に努めてまいります。ソラコムは、お客様が創造する新しいテクノロジーやビジネスの根幹を支えるため、情報セキュリティ管理体制の強化を経営の最重要課題の一つと位置付けています。その取り組みは第三者機関による客観的な評価と、積極的で透明性の高い活動によって維持されています。

第三者機関の評価による客観的な信頼性の証明

SOC 2 Type 2 報告書

クラウドサービスのセキュリティに関する保証報告書である「SOC 2 Type 2」報告書を取得しています。これは、当社のセキュリティ統制が、米国公認会計士協会(AICPA)の定める厳格なトラストサービス規準に適合しているだけでなく、一定期間にわたって 継続的かつ有効に運用されていることを、独立した第三者機関が証明するものです。これにより、当社が一過性ではなく、継続的に高いセキュリティレベルを維持していることが確認されています。

ISMS認証

情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格「ISO/IEC 27001:2022」および「JIS Q 27001:2023」の認証を取得しています 。これにより、お客様の情報を含む情報資産を適切に管理・保護するための包括的な枠組みが、国際標準に準拠していることが認められています。

情報セキュリティ基本方針に基づく継続的な活動

「情報セキュリティ基本方針」を定め、情報資産の機密性、完全性、可用性を維持するため、全従業員への定期的な教育・訓練、定期的なリスクアセスメント、内部監査、経営者によるレビュー、インシデント対応体制の確立など、包括的な活動を実践・徹底しています 。

当社の情報セキュリティに関する詳細な方針についてはセキュリティポリシーをご参照ください。

生成AIの活用について

当社は、急速に高度化・自動化するサイバー脅威に機動的に対応するため、情報セキュリティ活動にAIを積極的に活用しています。AIの導入は、限られた人員体制のもとで高水準のセキュリティを維持するための手段であると同時に、担当者がより戦略的な業務に集中できる環境を整備するためのものです。

脅威の検知・分析への活用

当社のIoTプラットフォームには、国内外のお客様デバイスから日々大量の通信ログが生成されます。これらのデータをAI/機械学習モデルで継続的に分析することで、通常の利用パターンから逸脱した異常な通信(不正アクセスの試み・マルウェア感染の兆候等)を検知する体制を整備しています。また、国内外のセキュリティ情報(CVE(共通脆弱性識別子)・ベンダーアドバイザリ等)の収集・要約にもAIを活用し、当社環境に関連性の高い脅威情報を迅速に把握・対応しています。

セキュリティ運用業務の効率化

脆弱性スキャン結果のトリアージ、各種セキュリティ規程・手順書の改訂ドラフト生成など、時間と工数を要する運用業務にAIを活用しています。これにより、担当者はリスク評価・対応方針の立案・経営層への報告といった高付加価値業務に集中できる体制を実現しています。

開発プロセスへの統合

ソフトウェア開発のCI/CDパイプラインにAIを活用したセキュリティレビューを組み込み、 脆弱性を自動検出する仕組みを整備しています。開発の早期段階でセキュリティ上の問題を発見・修正することで、サービス品質と開発速度の両立を図っています。

AIの責任ある利用に向けたガバナンス

AIの活用にあたっては、AIが起因となるリスク(誤情報の生成・機密情報の漏洩等)を適切に管理するため、以下の原則を定めています。

  • ・

    情報セキュリティ委員がAI活用に関するガイドラインを定め、従業員はそのガイドラインに沿ってAIを活用する。ガイドラインは定期的な見直しを実施する。

  • ・

    AIの出力は必ず担当者が検証・承認したうえで利用する。最終的な意思決定の責任は常に人が担う。

  • ・

    未公開の重要情報・顧客データ・個人情報を外部AIサービスに入力することを禁止する。

  • ・

    新たなAIツールの導入にあたっては、情報セキュリティ委員会による事前審査を経る。

  • ・

    AIの活用状況・リスクの顕在化有無について、情報セキュリティ委員会が定期的にレビューを行う。

AIはセキュリティ担当者の代替ではなく、その判断力と対応力を強化するための手段として位置づけており、テクノロジーの進化に合わせ、活用の範囲とガバナンスの枠組みを継続的に見直していきます。これらの厳密なガバナンスに基づく最先端テクノロジーの活用は、すべて『お客様のビジネスとテクノロジーの根幹を安全かつ安定して支え続ける』という当社の使命を果たすためのものです。ソラコムは今後も、高度なセキュリティと透明性を両立し、お客様が安心してイノベーションに挑戦できる強固なIoTプラットフォームを提供し続けます。

リスク・コンプライアンスへの取り組み

リスク管理への取り組み

ソラコムは、経営を取り巻く多様なリスクに対して、包括的かつ能動的に対応する体制を構築しています。経営に対するリスクに総合的に対処するため、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会を設置しています。全社員が年2回のリスク評価を行うとともにリスクマネジメント・コンプライアンス委員会にて対応策の検討を行っています。
この委員会は、委員長である代表取締役を中心に、各部の責任者が委員として組織され、年に4回の定例開催に加え、必要に応じて随時開催されます。委員会では、情報漏えいや災害対応など、当社経営を取り巻くあらゆるリスクに対する予防策が検討され、業務ルールの見直し、情報システムの整備、社員教育の徹底などの活動が行われています。

コンプライアンスへの取り組み

ソラコムは、法令遵守を組織運営の基盤とし、高い企業倫理を追求しています。事業活動に関連するすべての法令や規則を正確に把握し、その遵守を徹底しています。また、役員および従業員一人ひとりの法令遵守意識を高め、企業倫理を組織全体に浸透させるため、継続的な教育・研修を実施しています。さらに、監査機能の充実や内部統制の徹底、リスクマネジメント・コンプライアンス委員会の設置などを通じて、コーポレート・ガバナンスの継続的な強化に努めています。

リスク・コンプライアンス推進体制

当社は、リスク管理規程およびコンプライアンス規程に基づき、「リスクマネジメント・コンプライアンス委員会」を設置し、全社横断でのリスク管理とコンプライアンス推進を一元的に行っています。

機関・委員会

リスクマネジメント・コンプライアンス委員会

構成

委員長:代表取締役社長CEO
構成員:各部門責任者または相当する者

役割・開催頻度

全社リスクの把握・対応方針の決定、コンプライアンス関連事項の協議・情報共有。四半期に1度の定期開催のほか、必要に応じ随時開催。

リスク・コンプライアンスの教育・研修・啓発

当社は、全役職員がリスクとコンプライアンスを日常業務において意識・実践できるよう、階層・対象に応じた教育・研修・啓発活動を継続的に実施しています。

  • 対象

    研修・啓発の種類

    頻度

    主な内容

  • 全従業員

    コンプライアンス全般eラーニング

    年1回

    法令遵守・行動規範・事例学習

  • 全従業員

    リスクマネジメント研修

    年1回

    リスク特定・報告フロー・事業継続

  • 全従業員

    反社会的勢力排除・内部通報制度の周知

    年1回(入社時含む)

    制度の概要・通報手順・不利益取扱い禁止

  • 委託取引関係者

    取適法eラーニング

    年1回(改正施行時は追加実施)

    禁止行為・発注書交付義務

  • フリーランス委託関係者

    フリーランス保護法 動画研修+理解度チェック

    取引発生時・年1回

    書面交付義務・報酬支払期日・禁止行為(公取委動画活用)

  • 新入社員・中途入社

    コンプライアンス基礎研修

    入社時

    行動規範・基本方針・通報制度

反社会的勢力排除(基本的な考え方と整備状況)

基本的な考え方

当社は、「反社会的勢力排除に関する規程」および対応マニュアルを制定し、反社会的勢力と一切の関係を持たず、不当要求には毅然と断り組織として対応することを全役職員に徹底しています。

整備状況
  • ・

    HQ Admin部門を主管部門とし、警察署・暴力追放運動推進センター等の外部機関と連携体制を維持する

  • ・

    新規取引先・役員・従業員については取引・就任・入社時に反社チェックを実施し、継続取引先は年1回定期確認を行う

  • ・

    不当要求が発生した場合は複数人で対応し、記録を取ったうえで毅然と拒否。脅迫的言動があった場合は即時に警察へ通報する

  • ・

    執拗な要求・業務妨害・不当な街宣活動等に対しては仮処分申請も含めた法的措置を講じる

取引適正化への取り組み

当社は、業務委託に関わる法令として「製造委託等に係る中小受託事業者に対する代金の支払の遅延等の防止に関する法律(取適法)」および「特定受託事業者に係る取引の適正化等に関する法律(フリーランス法)」 の遵守を重要なコンプライアンス課題と位置付けています。委託先が法人・個人いずれの場合も、適正な取引慣行を徹底します。

主な遵守事項
  • ・

    発注時は業務内容・報酬額・支払条件等を明記した書面を交付する

  • ・

    代金・報酬は受領後60日以内に支払う

  • ・

    受領拒否・不当な減額・やり直し要求など、各法が禁止する行為を一切行わない

推進施策
  • ・

    取適法eラーニングおよびフリーランス保護法の動画研修・理解度チェックを、委託取引に携わる役職員を対象に実施する

  • ・

    取適法実態調査(社内ヒアリング) を随時実施し、対象取引の洗い出しと遵守状況を確認する

  • ・

    発注書の交付状況・支払期日の遵守状況を定期的にモニタリングし、問題が確認された場合は速やかに是正する

内部通報制度

制度の概要

当社は、法令・定款・社内規程への違反行為、ハラスメント、その他企業倫理に反する行為について、役職員が安心して相談・通報できる「内部通報制度(ホットライン)」を設けています。本制度は、2022年6月改正の「公益通報者保護法」に則して運営します。

窓口の設置
  • ・

    社内窓口:HQ Admin部門が担当し、日本語・英語で受け付け

  • ・

    社外窓口:監査等委員が受け付け

通報者保護

内部通報対応規程において、通報したことまたは通報に関する調査に協力したことを理由として、通報者および調査協力者に対して不利益な取り扱いを行ってはならない旨を明記しています。報復行為が確認された場合には、加害者に対して厳正に対処します。

調査・対応フロー
  • ・

    受付後、プライバシー保護・守秘義務の徹底に配慮しつつ、事実確認・社内調査を実施

  • ・

    問題が確認された場合は、速やかに経営幹部および監査等委員に報告

  • ・

    是正措置・再発防止策を策定・実施し、その内容を通報者(希望する場合)にフィードバック

  • ・

    制度の周知徹底のため、入社時オリエンテーションおよび年次研修で制度概要・通報手順を案内

適切な税務

税務基本方針

当社は、事業を行う国・地域における税務関連法令を遵守するとともに、その精神も尊重し、税の公平性を担保した適切な納税を通じて企業の社会的責任を果たします。租税回避を目的とした取引・スキームは行わず、経済活動・価値創造の場所と課税地を一致させることを原則とします。

税務ガバナンス体制
  • ・

    税務に関する重要な事象・リスクは、取締役CFOが統括し、必要に応じてリスクマネジメント・コンプライアンス委員会および取締役会に報告

  • ・

    税務申告書は、外部税理士法人による確認および取締役CFOの承認を経て税務当局に提出

  • ・

    独立した外部の会計監査人(有限責任あずさ監査法人)による会計監査を受け、財務報告の信頼性を確保

移転価格税制・租税回避防止への対応

国外関連取引が生じる場合には、各国の法令を遵守し、独立企業間原則にのっとった合理性を検証したうえで移転価格文書を作成します。

税務の透明性

日本の税法に従い、国別の活動状況に関する情報をまとめた国別報告事項を毎年作成・提出します。また、事業活動を行う各国・地域の関連法規・開示基準に従い、税務情報を適時・適切に開示することで各国税務当局との信頼関係を構築します。

リスクマネジメント活動サイクル

全社員が半期に1回リスクアンケートに参加し、各部門のリスクを洗い出します。その結果をもとに事務局がリスク管理表を更新し、委員会においてリスクブレストと改善対策の進捗確認を実施します。このPDCAサイクルを年間を通じて継続することで、リスクへの対応力を高め続けています。

  • 期初(4〜5月)

    前年度の活動報告・当年度リスク管理表の準備、リスクアンケートの実施

  • 上半期(9月)

    各部門によるリスク再定義、重大インシデント報告・改善対策進捗共有・リスクブレスト

  • 下半期(3月)

    再度のリスクアンケートと各部門のリスク再定義、年度方針の検証・委員会での総括

リスク特定プロセス

各部門責任者または相当する者が委員として参加し、部門横断でリスクを網羅的に特定します。半期ごとのアンケートで各部門が自部門のリスクを申告し、委員会のリスクブレストで全社視点を加えて補完します。特定されたリスクは「低減」または「回避」の対応策・担当部門・対応期限とともにリスク管理表に記録・管理します。

事業等のリスク

当社が認識する主要なリスクは以下のとおりです。これらは有価証券報告書においても投資家向けに開示しています。

コンプライアンス違反リスク/財務・会計リスク

法令等に抵触した場合、事業運営・経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、税務上の繰越欠損金の解消や税制変更により、通常税率での課税が発生しキャッシュ・フローに影響する可能性があります。

事業環境リスク(経済情勢変化・市場縮小等)/競合リスク

当社の事業成長はIoT関連市場の成長を前提としており、景気低迷・法規制強化等により市場成長が阻害された場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。また、大手MNOを含む多数の競合事業者との競争激化により、当社の競争優位性が損なわれる可能性があります。

特定業界・取引先依存リスク/技術革新リスク

主要取引先の事業戦略変更が業績に影響する可能性があります。また、IoT領域の技術革新への対応が遅れた場合、サービスの陳腐化や追加投資コストの増加が生じる可能性があります。

アライアンスリスク/個人情報・機密情報漏洩リスク

KDDI株式会社との業務提携契約において競業制限条項が存在しますが、現時点での事業への影響は限定的です。ただし、将来のビジネス展開がKDDIとの競合に該当し同意が得られない場合、事業活動が制約される可能性があります。また、情報漏洩が発生した場合、ブランドイメージの失墜や多額の補償・課徴金が生じる可能性があります。

労働安全衛生リスク/自然災害・事故リスク

優秀な人材の確保・育成が計画通りに進まない場合、事業運営に影響を及ぼす可能性があります。また、大地震等の自然災害により、設備の損壊や電力・インターネットアクセスの制限が生じ、事業継続に支障をきたす可能性があります。

その他の企業価値毀損リスク

通信回線調達の停止やAWSのシステム障害、訴訟・損害賠償請求、知的財産権侵害、株式の希薄化等が、当社グループの企業価値・財政状態に影響を及ぼす可能性があります。

リスクレビュー

委員会では四半期ごとに各部門の改善対策の進捗を確認し、未完了項目については原因分析と対策の見直しを行います。重大インシデントが発生した場合は臨時に報告・協議を行い、再発防止策を策定のうえ取締役会および監査等委員会に報告します。

新興リスク

当社は、現時点では顕在化していないものの将来的に事業へ影響を及ぼしうる新興リスクについても継続的にモニタリングしています。半期ごとのリスクブレストでは既知リスクの見直しと並行して社会・技術・規制環境の変化から生じる新たなリスクの発見にも注力しており、AIの急速な普及に伴うセキュリティ・倫理リスク、地政学的リスク、気候変動リスク等を特に注視しています。

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